イスラム暦で9番目の月の呼び名である「ラマダン」。この期間はムスリムの方々にとって食事だけでなく様々なものを慎み避ける「斎戒」をし、信仰心を深める重要な期間です。
今回はラマダンの期間にムスリムの方々との会話に登場する「イフタール」と「サフール」について少しだけご紹介します。
「イフタール」「サフール」は断食の時間帯に関する重要な概念です。
◆イフタールとは
イフタールは、日中の断食の終わりを示す言葉で、日没後に行われます。断食の日中には、飲食が禁止されていますが、イフタールの時間になると、断食を解くことができます。イフタールでは、例えば果物、ジュース、スープ、デーツ、そして通常は軽食や豪華な料理等が提供されます。これは断食によって空腹になった身体を栄養で満たすためで。また、家族や友人、隣人などに声をかけて沢山の人と一緒に食卓を囲むことも多いそうです。
◆サフールとは
サフールはイスラム教徒が行うもう一つの食事で日の出前に行われます。サフールもまた断食をする人々にとって非常に重要な食事です。サフールでは断食中に身体が必要とするエネルギーを得るために、たんぱく質、炭水化物、脂肪、果物、野菜などの栄養素をバランスよく含む軽食が提供されます。
断食中は水すら飲まないムスリムの方々にとってイフタールとサフールは、大変重要な食事です。
各地のモスクでもイフタールの食事会が開催されています。
もしムスリムではない人が参加する場合は、適切な服装(肌を露出しない)や礼儀を心掛け、何よりラマダン期間を過ごすムスリムの方々への尊敬の念を常に持って参加しましょう。
ムスリムのみなさま、素敵なラマダンをお過ごしください!
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